ライフスタイル

北欧現地便り

木々に囲まれ、木々と生活を

スウェーデンで木工芸品が盛んなワケ

国土の約70%が森林に覆われているここスウェーデンでは、古くからAllemansrätten(自然享受権)というユニークな慣習法が認められています。

そのおかげで、人々は気軽にどこの森へでも入っていき、テントを張って宿泊したり、湖水浴を楽しんだり、キノコや木の実を摘んだり、落ちている木の枝を拾い持ち帰ったりすることができるのです。朽ち落ちた木々も木工職人さんの手にかかれば、新たな命を吹き込まれ素敵な姿へと変身できるもの。

小学校の工作授業で木を削りバターナイフを作るなど、幼い頃から木々に触れ、木々と共に生活をしていっている北欧の人々は、種類によって異なる木それぞれの性質、風合いなどについて多少なりとも知識は持っており、自ら木工芸品を手掛ける方々も多々存在します。

そんな中、趣味が高じて本格的に木工職人になられる方も。腕の良さはもちろんのこと、独特の発想、センスの有無が問われる手作り木工芸品。今回の現地便りでは、北欧雑貨のセレクトショップ『Scan Craft House(http://sch.shop-pro.jp)』の買い付け担当をしている私が出会った、そんな職人さんらのユニークな作品を幾つかご紹介させていただきたいと思います。

スウェーデンの木工芸品
白樺のひこばえ部分が織りなす、自然模様の美しさ
可愛らしい木製小物入れ
ムーミンハウスを連想させるような、可愛らしい木製小物入れ
器・籠
取っ手部分を倒すことによって平らに収納することのできる器・籠
Kåsa(ククサ)
北欧に古くから伝わるマグカップKåsa(ククサ)
白樺の皮の工芸品
白樺の皮を織り込んで作られる工芸品も多々あります
ワインサーバー
バックインボックス・ワインの中袋を樽の中に入れて使うだけで、本格的なワイン樽気分が味わえます

ちょっと変った木工芸品クイズ

木の魅力を最大に引き出せるのは、その良さを愛してやまない職人さんだからこそできる技。続いて今度は、ちょっと変わったこちらの工芸品をご覧になって、それぞれのクイズにお答えいただけますでしょうか?

リングはどのようにして通されたのでしょうか?

Q1. 固い木の杯に通された、切り目一つない木の輪っか。はてさて、これらのリングはどのようにして通されたのでしょうか?

これらは一体なにをするものなのでしょうか?

Q2. 大小サイズの異なる丸い穴。はてさて、これらは一体なにをするものなのでしょうか?

お分かりになりましたか?

正解は……

Q1. 杯ごと熱湯につけて煮込むと木が柔らかくなるので、その隙にリングを通してしまう。

Q2. スパゲティーの人数分を計る計測メジャー。

です。

ここ北欧では、木工芸品は芸術品としてただ飾られておくのではなく、生活の一部となって常に人々の周りで活躍してくれています。屋外でも室内でも、存分に感じられる木々の温かみ。ちょっとしたものだけど、木工芸品は私にとって心を和ませてくれる大切な存在です。

TEXT : もみの木ちえ

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