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北欧現地便り

北欧の家の窓辺

北欧の家は「風通し」より「気密性」

日本の家々が暑い夏に対応できるよう、風通しよく作られているのとは逆に、北欧の家はマイナス30度にまで下がる極寒の冬にも対応できるよう、みっちり密封した構造で建てられています。外壁は厚く、耐熱効果も高い上に住宅寿命も長い。そして開け閉めをするドアもかなりの分厚さで、これがまた大変重いのです。

窓はたくさん付いてはいるものの、北欧では窓を大きく開けたままの状態にすることはせず、窓枠下に取り付けられているストッパーに引っ掛け、数センチのみ開けて空気を入れ替えるのが限度です。

こちらに越してきた当初は、この細い開き窓に息苦しさを感じたりもしましたが、実際には、呼吸に必要な空気は部屋の中に事足りていましたし、あちこちの窓を同時に開けてあげれば、細いながらもきちんと風を通すこともできたので、今では全く気にならなくなりました。

また、こちらの窓の特徴は全ての窓が二重、もしくは三重になっているということ。そして、その層の間の空間も無駄にすることなく、ブラインドが取り付けられています。

白夜の国々・北欧では、夏になると、このブラインドが大活躍。私が住んでいる地域では24時間太陽が出ている、というほど本格的な白夜ではありませんが、夏至の辺りでは深夜を過ぎてもまだ外が明るかったりするので、窓のブラインド無しでは眠れません。

窓ストッパー
窓を開ける際は、窓枠下についているストッパーでしっかり固定を。
二重窓のブラインド
二重窓のガラスとガラスの間には、ブラインドが付いています。

季節によって窓辺も衣替え

日本では、『窓にはブラインドか、カーテンか?』どちらかなのでしょうが、北欧のお宅では、皆『ブラインドも、カーテンも!』なのです。

しかもカーテンは季節に合わせ、年に数回取り替えるのが主流。イースターを迎える春先には柔らかい色合いのものを、夏には涼しげなもの、もしくは、さらに夜の明るさを遮断すべく長めのものを。秋には濃い目の色を持って来て、クリスマス前後には赤や緑の"これぞクリスマス"的なカーテンを付けます。そして、それに合わせて窓辺に飾る電燈や植木鉢などを交換して、文字通り衣替えを楽しむご家庭も多いです。

機能と見た目で四季に対応。北欧の家の窓辺は、なかなかのものですね。

カーテン
カーテン
季節に合わせ、カーテンも衣替え。
窓台
窓台
たいていの窓には窓台が付いており、皆そこに花を飾ったり、スタンドライトを置いたりして、インテリアを楽しみます。

TEXT : もみの木ちえ

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