コラム&インタビュー

現地インタビュー

子持ち家庭に大人気の家具 × 遊具ボブルス(bObles)。共同設立者ボレッテさんにインタビュー。

北欧っぽいシンプルで可愛いボブルス(bObles)の家具×遊具。ボブルスの家具は、家具でありながら、子どもの遊具にもなり、どんな空間もオシャレに演出してくれます。2006年に販売開始されたボブルスの家具は、今ではデンマークの一般家庭はもちろん、図書館・ショッピングセンター・フェリー・レストランなどの遊び場でもよく見かけるほどの大人気ぶりです。先日、そんなボブルスが日本人の子ども向けにイベントを開催したので、子どもと一緒に参加してイベント終了後に共同設立者の1人であるボレッテさんにお話を伺ってきました!

イベント名はデンマーク語でTumletid(トムレティド)。よちよち歩きしたり転がったりして遊ぶ時間という意味です。イベントでは子どもを遊ばせながらスタッフがボブルスの使い方や遊び方を説明してくれました。会場に入ると、子どもたちはさっそく遊び始めます(笑)。

説明を聞きながら驚いたのはその機能性です。たとえば、アリクイ・シリーズは下記のような使い方ができます。

単独で踏み台としても使えるほか、積み上げて遊べたり、ぐらぐら揺れる椅子になったり、平均台のようにバランスをとって歩ける遊具になったり、子ども用の机と椅子になったり…本当に驚くほど多機能なのです。ボブルスさえあれば、もう子ども用の家具も遊具も要らないのでは!?と思ってしまうくらいです。

また、定番のゾウはこちら。

座ってゆらゆら乗ることもできますし、立ってバランスをとる練習にもなりますし、ボブルス本社にはインテリアとして飾られていました。まさに小さな空間でマルチタスクをこなす家具×遊具。子どもも大人も多目的に使えて、可愛くておしゃれなインテリアにもなる嬉しい存在です。

さて、そんなボブルスはいったいのどのようにして誕生したのでしょう? イベント終了後に共同設立者であるボレッテさんにお話を伺ってみました!

共同設立者のボレッテさんとルイーセさん(bObles提供)

共同設立者ボレッテさんに聞く、ボブルス誕生の背景は?

既存の子どもの家具を再考して新しいコンセプトを再提案したいと思ったんです。私はもともと建築家だったのですが、長男が生まれて育児休暇中に子ども向けのいい家具がないことに気がつきました。当時の子ども用の家具は大人の家具をただ小さくしただけで、身体を動かすのが大好きでじっとしていられない息子には使えませんでした。息子が必要としていたのは、身体の色んな動きを試して身体の動かし方を学べる家具でした。 また、当時私たちはコペンハーゲンのヴェスタブロ地区にある30㎡の小さなアパートに住んでおり、子ども部屋をもっていませんでした。古い建物で壁が薄くて音が筒抜けだったので、子どもが遊ぶとよく隣近所から苦情がきました。そこで、子どもが身体を動かして遊べて、なおかつ、うるさい音がせず、見た目も美しくてどんな部屋にも合い、小さな空間で多目的に使えるシンプルな家具の必要性を感じたんです。
まずは自分でつくってみようと思ってスケッチブックにデザインを描いて妹のルイーセに相談しました。相談しているうちに、2人でプロジェクトに取り組んだら楽しいのでは? と思うようになって、妹にブランド立ち上げの話をもちかけました。妹は当時ファッションデザイナーとしていい仕事に就いたばかりだったのですが、嬉しいことに私の誘いにのってくれたんです。

姉妹の会話からこんなに大きなプロジェクトに発展するなんて凄いですね!

はい。でも、自分の子どもにとって必要なものが欠けていたら、頑張って手にいれようとするのが親ですよね!? まずは何よりも自分の息子のためだったので情熱をもって取り組めたのだと思います。

デザインはどのようにして考えたのですか?

元ファッションデザイナーの妹と元建築家の私。2人が美しいと感じるデザイン、一般的に大人が見ても美しいと思うデザインにしたいと思いました。シンプルなフォームが良いと思ったので、円・三角・四角などをベースにしつつ、動物好きな息子のためにどことなく動物に似るようにデザインしました。

ボブルス(bObles)の名前の由来は?

しゃぼん玉のイメージから来ています。水と石鹸というシンプルな材料で構成されていてシンプルなフォーム。吹くとふわっと心地いい感じがします。しゃぼん玉を吹くと、子どもも大人も注目しますよね。どんなサイズのしゃぼん玉ができるのか、すぐに割れてしまうのか、どこまで飛んでいくのか…惹きつけられます 。そんなしゃぼん玉は、私たちがしたいことを象徴していると思ったんです。

どのように販売を始めたのですか?

最初の半年間は自分たちのアイデアを他人もいいと思うのかをさぐる期間にしました。自分たちのアイデアを作品にしてデンマークで開催されたメッセで小さなブースを設けて5日間披露したところ、30カ国以上の人から連絡がきました。沢山の異なる国や文化の人たちが自分たちのアイデアに興味をもってくれたということにものすごく驚きましたし、とても嬉しかったです。それで本格的に販売することにしたんです。

デンマークではよくボブルスを見ますが、海外進出もしているのですか?

デンマークが最大のマーケットですが、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、オランダ、イタリア、アラブ首長国連邦、トルコ…色んな国で販売されています。デンマークでは最近、保育園や学校でボブルスを導入する試みもあります。日本には2010年に進出したのですが、ここ数年でものすごく伸びています。

日本ではどこで購入できるのですか?

日本では現在ボーネルンドで人気のある定番セレクション(ゾウ、サカナ、ワニ、アヒルなど)が購入できます。

将来のヴィジョンは?

Tumletid(トムレティド: よちよち歩きしたり転がったりして遊ぶ時間)のイベントを積極的に開催していきたいです。私たちは大量に商品が売れることが成功だとは思っていません。それよりも直接子どもたちや親に会って、子どもにとって身体を動かすことがなぜ重要なのか、そのためにボブルスをどのように使えるのかを伝えて、ボブルスの色んな活用方法を楽しんでもらいたいんです。

ボブルス本社オフィス
ボブルスのスタッフ(bObles提供)

bOblesホームページ

http://www.bObles.dk

TEXT : 針貝有佳

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