ハウジング

本場北欧ハウスお宅拝見

ピーターさん & ユカさん

エコノミスト兼アプリ開発者 & ライター/コペンハーゲン在住

首都コペンハーゲンの趣き溢れるフレデリクスベア地区にある、小さなアパートをモダンにリノベーションした住まいを紹介します。 デンマーク情報を日本に発信しているライターのユカです。夫のピーターはエコノミストで、副業でiPhoneのアプリ開発をしています。現在2歳の娘と3人暮らし。
今回のお宅拝見では、首都コペンハーゲンの趣き溢れるフレデリクスベア地区にある私たちの小さなアパートを紹介させていただきます。

フレデリクスベア地区に佇む 小さなアパート

趣き溢れるフレデリクスベア地区に佇む
小さなアパート

首都コペンハーゲン市内に位置しながら、趣き溢れるフレデリクスベア地区は、街の中心部にアクセスしやすいうえに、自然に触れ合いながら過ごせる贅沢なエリア。閑静な並木道に沿って並ぶレンガ造りの住宅やアパートには、多くのセレブや著名人も暮らしています。

私たちがここに引っ越して来たのは2010年。アパート見学の際に、近所の趣き溢れる雰囲気に一目惚れ。さらに、アパートに足を踏み入れて数秒のうちに「ここだ!」と思えたほどピンときた物件でした。かれこれ3年以上住んでいますが、立地条件、間取り、雰囲気などなど、住めば住むほど愛着が湧くアパートです。

アパートの建物自体は1896年に建てられた年代物。レンガ造りに緑の窓枠の落ち着いた佇まいです。

キッチンとダイニングの一体感が嬉しい

モダンに刷新された内側。
キッチンとダイニングの一体感が嬉しい

デンマークでは、街の景観を守るために、古い建物の外観を保ちながら内側をリノベーションするのが主流です。このアパートも大家さんが約6年前に大規模なリノベーションをしており、内側は新しく刷新されています。

アパートの壁は白を基調としており、室内にはフローリングの木の香りが漂います。75平米の小さな空間ですが、機能的で暮らしやすい間取りとなっています。とくに嬉しい点は、大家さんがリノベーションの際に、時流に合わせてキッチンとダイニングを一体化させたこと。オープンなキッチンに立つのはとても気持ちがいいうえに、料理をしながら家族やゲストと会話できることは、生活を楽しくしてくれます。また、ダイニングキッチンと居間の間に扉がないので、キッチンに立ちながら、あるいはダイニングの椅子に腰掛けながら、居間にいる家族やゲストと空間を共有している感覚を味わうこともできます。

中古家具を復活させたダイニング

良質な中古家具を
見事に復活させたダイニング

夫は本物志向であると同時に、典型的なユラン人(デンマークのユトランド半島出身の人)なので、徹底的な節約志向です。そんな夫は、良質な家具を、中古またはディスカウント価格で見つけるのが得意です。

我が家のダイニングには、デンマークの代表的な家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナーがデザインを手がけた中古のYチェアとXレッグのテーブルがありますが、テーブルは購入した当初かなり傷んでいたそうです。それを夫が自ら磨いてラッカーを塗って修繕し、見事に復活させました。今は我が家の食卓テーブルとして大活躍中です。

また、北欧の人はキャンドルを愛するといいますが、我が家でもキャンドルを灯して食事やお茶を楽しみます。

居間には思い入れの詰まったソファとデスク

開放的な居間には、
思い入れの詰まったソファとデスク

我が家でもっともよく使う空間といえば、居間。天井は高く、日中は太陽の光が差し込み、開放的な空間です。デスクは私と夫の仕事場で、ソファはくつろぎスペース。また、ソファ周辺は娘の遊び場でもあります。

また、居間には、思い入れが詰まった家具もあります。まず、ソファですが、じつは手作り。ベッドのマットレスを用いて作ったのですが、なかなかよく仕上がったうえに、ゲストが来るとゲスト用ベッドとしても活躍するので、とても便利で役立っています。

デスクの方は、寒い冬に巨大倉庫のような中古ショップで、夫と2人で白い息を吐きながらセレクトした思い出の品。無数に並ぶ中古デスクから私たちが妥協せずに選び抜いたデスクは、じつは某銀行の取締役室にあったものだということが購入時に判明しました。今では、パソコンをよく使う私たちの愛用デスクとなっています。

寝室。微妙なニュアンスの壁の色が好き。

くつろぎの寝室。
微妙なニュアンスの壁の色が好き。

こちらは寝室。白い天井や窓枠に対して、壁が黄緑がかったクリーム色にペイントされています。居間も同じ色でペイントされているのですが、この真っ白ではない壁が私たちのお気に入り。この微妙な色のニュアンスが、室内を落ち着いた安らげる空間にしてくれている気がします。

テレビが寝室に入ってきたのは、娘が1歳になった頃。居間でテレビを観ていると、娘がテレビ画面にぴったりくっつくようになってしまったので、やむなくテレビを寝室に移動させました。でも、そのおかげで、日中はテレビに依存しない健康的な生活を送れています。

また、写真では見にくいですが、手前側に大きな収納スペースがあります。おかげでモノがすっきり。この収納スペースは、我が家の陰の重宝アイテムです。

ピーターさん & ユカさんのお気に入りアイテム5選

ハンス・J・ウェグナーの中古YチェアとXレッグのテーブル

ダイニングテーブルと椅子

夫が中古で購入したハンス・J・ウェグナーの中古YチェアとXレッグのテーブル。このYチェアは、デンマークのクラシックな定番家具。温かみがあるデザインです。テーブルは購入当時には想像できないほど、夫が綺麗に修繕して見事に復活しました。

レ・クリント(LE KLINT)のペンダントライト

居間のペンダントライト

すべてハンドクラフトで織り上げられるレ・クリント(LE KLINT)のペンダントライト。1枚の紙を規則的に織り上げて作られています。このライトを購入してから、居間が明るくて開放的な広い空間に感じられるようになりました。

電動昇降式デスク

電動昇降式デスク

ボタンを押して高さを調節できる電動昇降式デスク。背の高さがだいぶ異なる夫と私がそれぞれ快適に使用できるうえに、立って仕事することもできるので、腰にもやさしいです。桜の無垢材を使用した大きなデスクなので、気持ちよく仕事ができます。

マットレスに生地を張って作ったソファ

手作りソファ

不要なマットレスに生地を張って作ったソファ。ショップで購入した生地をベッドの裏側に釘で打ち付け、木材で木枠を作ってソファの土台としています。同じ生地のクッションを入手できたので、ちゃんとソファっぽくなりました。ゲスト用ベッドも兼ねています。

最高の立地条件

最高の立地条件

アイテムではありませんが、お気に入りポイントとして欠かせないのが立地条件。すぐ近所に大きな公園があるので、緑に囲まれて季節の移ろいを感じながら暮らすことができます。

TEXT : 針貝有佳

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