ハウジング

本場北欧ハウスお宅拝見

オーヴェさん&ビエテさん

年金生活者/ユトランド半島北部在住

ユトランド半島北部の小さな町クラルップ(Klarup)に住んでいるオーヴェさんとビエテさんは、ユトランド半島北西部のヴォービョア(Vorupør)にサマーハウスをもっています。オーヴェさんの手作り(!)の北欧らしいサマーハウスをご紹介させていただきます。 ユトランド半島北部の小さな町クラルップ(Klarup)に住んでいるオーヴェさんとビエテさんは、ユトランド半島北西部のヴォービョア(Vorupør)にサマーハウスをもっています。じつは、このサマーハウスはオーヴェさんの手作り。オーヴェさんが、この地域の規定に従って、兄弟と協力して建てたものです。シンプルでありながら、心地いい空間。北欧らしいサマーハウスをご紹介させていただきます。

藁葺き屋根の手作りサマーハウス

地域の規定に従って建てた、
藁葺き屋根の手作りサマーハウス

ユトランド半島北西部のヴォービョア(Vorupør)は、大自然に囲まれた避暑地。古くから漁業が行われてきた土地で、新鮮で美味しい魚が手に入る地域です。また、風が強く、波が高いことで知られており、夏になると近隣諸国のサーファーが集まってきます。涼しい場所なので、サーファーたちの間では「コールド・ハワイ(Cold Hawaii)」と呼ばれているのだとか。

この地域にオーヴェさんがサマーハウスを建てたのは約25年前。外観も内側も地域の規定に従って、オーヴェさんが兄弟と協力して自らの手で建てました。もちろん、屋根など必要な部分はプロの業者に頼んだそうですが、こんなに素敵な家を手作りで建ててしまうなんてスゴイです。

真っ白な外壁に、藁葺き屋根。このチャーミングなサマーハウスは、築25年程も経っているのに、驚くほど綺麗。こんなに綺麗に保たれているのは、オーヴェさんが、ペンキ塗り直し、藁葺き屋根の葺き替え、窓の取替え、庭の手入れなど、こまめにメンテナンスしてきたからです。

キッチン、ダイニング、リビングが 一体となったコンパクトで開放的な空間

キッチン、ダイニング、リビングが
一体となったコンパクトで開放的な空間

サマーハウスはコンパクトですが、開放的です。入口を左手に入ると、オープンキッチンがあり、その向こう側にダイニングが見えます。キッチンとダイニングの間に、程よい高さのレンガの仕切りがあり、その仕切りが空間にアクセントをもたせると同時に、空間をよりチャーミングに演出しています。

また、ダイニングの横にはリビングが続いており、開放感があります。窓がいくつもあるので、晴れた日の光が差し込むと、明るく爽やかな雰囲気に包まれます。

ただ、これだけ開放的な空間なので、冬の間はとても寒くなるそうです。サマーハウスという名のとおり、使用期間は主に4月から8月。夏の休暇に大自然に囲まれてのんびり過ごしたいときに最適です。海沿いのお店で購入した新鮮な魚やグリル用の肉を調理して、ダイニングやテラスでお酒を飲みながら食事を楽しむのは、最高に贅沢なひとときです。

開放的なのに安心感のあるリビング

開放的なのに
安心感のあるリビング

こちらはリビング。空間的にはダイニング・キッチンに続いていますが、リビングは角にあるので、ソファからキッチンは見えません。開放的なのにひとつの部屋にいるような安心感があります。

照明が生み出す温かい雰囲気も心地良く、ソファに座ってほっこりした気持ちでお茶を楽しんだり、テレビを観たり、読書をすることができます。

また、壁はすべてレンガ造り。白いペンキが塗られていますが、レンガのつなぎ目が微かに見えて、レンガ独特の肌触りを感じることができます。レンガ造りであることは、サマーハウスに安定感と味わいのある上質感を与えているような気がします。さらに、レンガひとつひとつがオーヴェさんによって積まれたものであると思うと、手作りの愛情が感じられて幸せな気持ちになります。

木の温もりが感じられる多目的スペース

木の温もりが感じられる
多目的スペース

壁に沿って据え付けられた梯子を上ると2階に辿り着きます。2階は完全にオープンな多目的スペース。といっても、屋根裏なので、壁が斜めになっていて、サマーハウスの隠れ家的な場所でもあります。床にも壁にも無垢材が使われており、木の温もりに包まれた空間が広がっています。

この空間の用途はとくに決まっていませんが、オーヴェさんとビエテさんの子どもたちは、ここで読書をしたり、勉強したり、パソコンで仕事をすることもあるようです。また、雨の日には、ここに洗濯物を干すこともあるそうです。屋根裏部屋もこれだけ広いと、さまざまな目的で使えて良さそうです。

木梁を見せたデザイン

木梁を見せたデザインが、
温かみのある空間を演出

こちらは2階の多目的スペースから見下ろす1階のリビング。リビングは吹き抜けになっていて、ソファに座ると、頭上に白いペンキで塗られた木梁が見えます。デンマークには、このように木梁を見せる家が少なくありません。木梁が見えるだけで、家はいっきにチャーミングで温かみのある空間になります。

ちなみに、手前右手に見えるのが2階に上る梯子です。梯子は垂直に据え付けられているだけなので、上り下りするのは少々怖い感じがしましたが、オーヴェさんとビエテさんご家族はまったく気にしていない様子。もう長年サマーハウスを利用していて、慣れているようです。

テラスで朝食とランチ

晴天の日には、
テラスで朝食とランチ

サマーハウスといえば、なんといってもテラスが魅力。1年の間で明るい季節が短い北欧には、夏の晴れた日にはできるだけ日光を楽しむ習慣があります。写真はご家族でランチを食べているところ。写真が苦手なオーヴェさんは、そっぽを向いていますが……。笑。メニューは、デンマークの伝統料理スモーブロ(茶色いライ麦パンに肉・魚・野菜などのトッピングをのせたオープンサンド)に冷えたビール。デンマークの典型的な夏のランチです。

晴天で気温が上がった日には、このテラスで朝食もランチも楽しみます。さらに、食事が終わると、テラスにリクライニング機能が着いたビーチチェアを出して、そのまま寝そべって日光浴をすることもあるそうです。とくにビエテさんは日光浴が大好き。日光を浴びながら寝そべったり、読書をしたりして、テラスを存分に活用しています。

ゲストが安心して泊まれる寝室

ゲストが安心して泊まれる
3つの寝室

サマーハウスには3つの小さな寝室があります。寝室にはそれぞれ2台のベッドが入っているので、少なくとも大人6名が泊まることができます。簡易で小さな部屋なので、寝る以外にはほとんど使いませんが、開放的なサマーハウスのなかにもプライベート空間があることは嬉しいことです。ベッドが2台入った寝室が3部屋もあると、家族や親戚を気持ち良く招待できそうですね。

また、オーヴェさんとビエテさんは、サマーハウスのレンタルも行っています。よくレンタルされるのは、デンマーク人のほか、ドイツ人など近隣諸国の人だそうです。リピーターが多いそうですが、それはきっとオーヴェさんとビエテさんが愛情の篭めて、サマーハウスのメンテナンスやお手入れをしているからでしょうね。

まだまだあります、サマーハウスの素敵ポイント

肌寒い時期には暖炉を活用

肌寒い時期には暖炉を活用

リビングにある暖炉。まだ初春で寒いときなどは、暖炉に薪を入れて、火を熾します。もちろん夏季にサマーハウスを利用するのがベストですが、まだ肌寒い時期に暖炉の温かさを感じながら過ごすのも心地良いです。

東側にあるテラス

テーブル・チェアセットを移動してディナー

東側にあるテラスは、夕方には日が当たりません。そこで、夕方には、テラスにあるテーブル・チェアセットを西日の当たる場所に移動してディナー。簡易で軽いテーブル・チェアセットはラクラクに移動できて便利。おかげで日光を1日中存分に楽しめます。

子どもが喜ぶブランコ

裏庭には子どもが喜ぶブランコ

昨年、孫のために、サマーハウスの裏側にブランコを設置。大自然を眺めながらブランコを漕ぐのは気持ちいいもの。孫は大喜びで、一緒に乗っているオーヴェさんも楽しそうです。

ボートが並ぶ爽やかな海辺

ボートが並ぶ爽やかな海辺

近くの海辺には沢山のボートが並んでいます。彩りが美しく、爽やかな光景が広がっています。また、付近には、ベンチが並ぶ憩いの場所、アイスクリーム屋、魚屋、お土産屋、スポーツ用品店、レストランなどもあります。

海沿いに続く砂丘

海沿いに続く砂丘

サマーハウスを囲む大自然そのものが魅力です。大きな砂丘が海沿いにずっと続いているのが、この地域の特徴。サマーハウスから散歩して、草で覆われた砂丘を越えると、海に辿り着きます。写真に小さく映っている2人はビエテさんと息子さん。

TEXT : 針貝有佳

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