ハウジング

本場北欧ハウスお宅拝見

ミケイル&ローヌ・サイさんご一家

コペンハーゲン、ウスターブロ在住

金融関係のITコンサルタントのミケイルさん、デンマーク外務省にお勤めのローヌさんご一家のお住まいは、コペンハーゲン市内の2階建ての一軒家。 金融関係のITコンサルタントのミケイルさん、デンマーク外務省にお勤めのローヌさんご一家のお住まいは、コペンハーゲン市内の2階建ての一軒家。「北欧じかん」サイト•オープン記念キャンペーン「北欧の暮らしを見に行こう」の当選者Sさんご一行が伺いました。

赤レンガの屋根に白い壁

赤レンガの屋根に白い壁
おとぎ話にでてきそうな一軒家

コペンハーゲンの市内中心から車で10分ほど。閑静な住宅地にあるサイさんご一家のお宅は、敷地が1,200m²という広さ。住居部分は、1、2階と地下を合わせると300m²余りで、家族4人の住まいとしては、十分なスペースです。
「市内のマンション住まいも快適でしたが、庭のある一軒家に住みたくなったのです。なかなかよい物件がなかったのですが、ここは1926年の建物で、天井が高く、状態がよかったのです。」と、ミケイルさん。
ご夫妻の職場は市内中心で、自転車で子供達の学校の送り迎えをしながら通勤できる距離なのも、気に入りました。こうして、この家の購入を決めたのは2年前。引っ越してからも、ペンキ塗りやドアの移動など、自分たちで手をいれて、少しずつ快適な空間にしていったそうです。

リビングは 窓からの光あふれる空間

家族が集まるリビングは
窓からの光あふれる空間

家の間取りは、1階にリビング、ダイニングとキッチン、トイレ。2階にご夫妻の寝室と子供部屋2つ、トイレとバスルーム、地下に収納室。1階のリビングは、大きな窓から自然光がふんだんに差し込む、明るい空間。北欧のインテリアに多い白い壁は、室内を広く見せるだけでなく、日照時間が短い冬の間にも、日々の生活を明るく演出します。リビングの窓際に家族全員でくつろげるブルーの大きなソファ、壁側には子供たちが本を読んだりする、ベージュのソファを置いています。サイさん宅では奥様のローヌさんが家具を選んで、配置を決めますが、ご主人のミケイルさんと好みが似ているため、意見が食い違いことはないそうです。
ローヌさんは、モノトーンや木製の家具を使うよう心がけているのですが、殺風景になりがち。そこで、クッションやポスター、お子さんのアート作品などを挿し色として使い、部屋に表情を出しています。

白い機能的なキッチン

ダイニング、庭と繋がる
白い機能的なキッチン

食関係のお仕事をされている当選者のSさんが今回のお宅訪問で一番見たかったのは、キッチンでした。
ご一家が引っ越した2年前には暗い印象があったキッチンを、昨年リフォーム。全体に白いトーンに統一し、戸棚などの収納スペースを多くとりました。
「キッチン、ダイニング、庭がひと続きのようになっているので、食器を運ぶのも簡単です。夏の週末には、庭での食事が多くなりました。」と、ローヌさん。
モダンな白いキッチンでは、ピザやパスタなどのイタリアンから、クリスマスやイースターには、伝統的なデンマーク料理までが作られます。

子供部屋

子供部屋からはじめる
インテリアのスタイリング

カラフルなベッドカバーや、ぬいぐるみ、ポスター、旗や蝶のオーナメント。8歳のインゲボルグちゃんの大好きなものを集めた部屋は、2階にあります。
「子供が幼いうちから部屋を与え、自分の好みで飾らせるのが、インテリアのセンスを磨くコツ」と北欧ではよく言われますが、最初のうちはお母さんに手伝ってもらうのが普通のようです。
「リビングや寝室などは、なるべく色を使わないようにしているのですが、子供部屋はカラフルに飾ってあげたいですね。」と、ローヌさん。
ちらかりやすい玩具などは、ネット状の袋や蓋付きのボックスなど、置いてあるだけで絵になる小物を使って「見せる収納」にするのもアイディアのひとつです。

子供部屋

色で遊べる子供部屋は
子供の好みを生かして。

6歳のアスビョーン君の部屋は、グリーンとブルーで統一。壁、床ともに白いから、クッションやポスターなどで遊び心を発揮しても、うるさい印象にはならない。こちらも、ローヌさんがスタイリングしたもの。壁に飾られたポスターや自作の絵だけでなく、窓から見える庭のグリーンもインテリアの一部になっています。

傾斜窓のベッドルーム

モノトーンでまとめた
傾斜窓のベッドルーム

お子さん達の部屋に比べて、ご夫妻の寝室はモノトーンでまとめた大人の空間。傾斜窓の小さな部屋は、ベッドひとつがやっと置ける広さです。
「洋服の数が少ないですね。」とSさんはびっくりされていましたが、地下に収納スペースがあるから、寝室のクローゼットに入れる服は厳選しているそう。
「食料品から洋服まで、なんでも地下に置いています。これからは子供達の成長に合わせて、物も増えるから、地下が使えるのは大きなメリットです。」と、ミケイルさん。とはいっても、地下を物置のように使うのではなく、将来はゲストルームや作業室のようにリフォームすることも考えているそうです。

キッチンからの庭の眺め

季節の移ろいが美しい、
キッチンからの庭の眺め

ローヌさんが気に入っているのは、キッチンやダイニングから見える庭の景色。初夏から夏にかけては、子供達のパーティや家族の集まりの機会が多いが、庭があるから寛いでもらえるのが嬉しいそう。子供達の外遊びが増えたのは、この家に引っ越してきてからの新しい習慣です。

サイさん一家のお気に入りアイテム4選

アンティックの時計

アンティックの時計

ご夫妻ともにシンプルでモダンなインテリアが好みなので、古いものは置かない主義ですが、ローヌさんのお母様からうけついだアンティックの時計だけは特別。家族が集まるリビングのコーナーで、一家を見守っているようです。

ヴァーナー・パントンの照明

ヴァーナー・パントンの照明

ローヌさんが好きなのが、ミッドセンチュリー・デザインを呼ばれる、1950-60年代のデンマークデザイン。これは1960年代のポップアートで知られる、ヴァーナー・パントンのペンダントランプ、「スパイラルSP01」。

ポール・ケアホルムの椅子

ポール・ケアホルムの椅子

リビングのコーナーで、圧倒的な存在感を放つのが、デンマークの巨匠デザイナー、ポール・ケアホルムのイージーチェア、PK22。1955年のデザインされたものだが、決して古びて見えない、北欧家具好きが憧れる名作家具のひとつ。

パントンのポスターとYチェア

パントンのポスターとYチェア

リビングの本棚横の小さな空間には、カラフルなパントンのポスターとハンス•J•ウェグナーのYチェアをおいて個性的に。1脚だけでも絵になるのは、名作家具のよいところ。

TEXT : 冨田千恵子(北欧デザイン・ライター)

BACK NUMBER