ハウジング

本場北欧ハウスお宅拝見

クラウス・エルムホルトさん&クリスティン・ブラントさん

画家&グラフィックデザイナー/ゲントフテ在住

コペンハーゲンの郊外、ゲントフテにある画家のクラウスさんとグラフィックデザイナーのクリスティンさん一家のお宅は、緑の芝生に映える、真っ白な外観。私たちのイメージする、「北欧の家」そのものです。リフォームを重ねたインテリアは、旅先や蚤の市で見つけたものが美しく調和しています。さっそく、見せていただきました。 コペンハーゲンの郊外、ゲントフテにある画家のクラウスさんとグラフィックデザイナーのクリスティンさん一家のお宅は、緑の芝生に映える、真っ白な外観。私たちのイメージする、「北欧の家」そのものです。リフォームを重ねたインテリアは、旅先や蚤の市で見つけたものが美しく調和しています。さっそく、見せていただきました。
家の中心は、大きなダイニング ・テーブル。左からクラウスさん、長女のモリー=コーネリアちゃん、長男のコンラッド=エリオット君、そしてクリスティンさん。ここでは、食事の時だけでなく、宿題をしたり、メールをチェックしたりと、いつのまにか家族が集まってくるそう。

リフォームで実現した、
開放感のある美しい家

クラウスさんとクリスティンさん一家が住むのは、コペンハーゲンの中心から車で15分ほどの高級住宅地、ゲントフテ。以前は街なかの大きなアパルトマン住まいだった夫妻が、庭付き一戸建てに越した大きな理由は、画家のクラウスさんが住まいとは別の独立したアトリエがほしかったから。もとは庭にあった、ガーデニング用の小屋はアトリエにぴったりで、自分たちで改装しました。

母屋は、いくつかの小部屋に仕切られ、陽が当たらない部屋もあったので、壁を取り払ったところ、大きな窓のリビングやその奥のダイニングがみちがえるほど明るくなりました。さらに天窓もつけて、室内に太陽の光がいきわたるよう工夫しました。リビング、ダイニング、両親のベッドルーム、二人のお子さんの部屋、そして、ワークスペースと、家族それぞれに必要な部屋は確保されているのに開放的なのは、各所にガラスドアを上手につかっているからです。

「こういう家なら、どこで何をしていても、家族が繋がっているような気持ちになれます。子供の成長や興味に合わせて、すこしずつインテリアは変えていますが、それも楽しみです。」と、クリスティンさん。

家族でテレビを愉しむ、
暖炉のあるリビング。

庭に面したリビングでは、テレビを観たり、読書をしたりと、家族みんなで寛げるよう、大きなソファを置いたそう。冬の長い北欧では、真夏以外、人が集まる夕べに暖炉に火をいれることが多いのですが、暖房という実用性だけでなく、雰囲気作りの意味もあるようです。

子供たちの成長に合わせて
リフォームした部屋

9歳のモリー=コーネリアちゃんの部屋。2年前までは、学校から帰宅後に夕ご飯までの間、お絵描きをしたり、工作を作ったりする「プレイルーム」として、お兄さんと一緒に使っていました。二人の成長にともない、お兄さんはサッカーの練習に忙しく、モリー=コーネリアちゃんは唄とダンスのレッスンを始めたことから、「プレイルーム」を使う時間が少なくなったため、クリスティンさんは、彼女専用の部屋にリフォームしたそう。9歳の女の子の部屋とわかるのは、コーナーに並んだカラフルな動物のフィギャアや小箱など。大人が使ってもおかしくないセンスのよさです。

男子の好きなものが結集
ここはまるで秘密基地

12歳のコンラッド=エリオット君の部屋はキッチンの隣。妹のモリー=コーネリアちゃんが小さいころは、この部屋を2分割して使っていました。現在はひとりで、スケートボードやヒーローのフィギャアなど、好きなものを飾れるので、快適だそう。モリーちゃんの部屋とちがって窓が小さいため、落ち着けるし、ちょっとした秘密基地の気分だとか。

天窓から空が見える、
贅沢なベッドルーム

ダイニングルーム横のメインベッドルーム。ドアはないのですが、透け感のあるカーテンが目隠しがわり。ベッド上に天窓があり、昼は太陽の光が差し込み、夜は星空が見えるという、なんとも贅沢な作り。また、天井まで届く本棚の活用法にも注目。背表紙の色を統一した並べ方もステキですが、下段にずらっと見えているのが、クリスティンさんのハイヒール•コレクションとクラウスさんのスニーカー。「本棚には本。」という概念を捨てることから、自由な発想がうまれるようです。

アトリエで作品に取り組むクラウスさん。決して広くはない空間は、昆虫やコウモリの標本、蚤の市で見つけた雑貨や民芸品、旅行先から持ち帰ったパッケージ類など、雑多なもので溢れています。それらはすべて、作品のインスピレーションになるそう。また、母屋にもクリスティンさんとの兼用ワークスペースがあります。コンピューターで作業中のクラウスさんの後ろに飾られているのは、過去の作品のひとつです。

画家として活躍しているクラウスさん。作品に興味のある方は、ぜひHPも覗いてみてください。
クラウスさんのHP:http://www.artsucker.com

クラウスさん一家のお気に入りアイテム

クラウスさんのレコード・コレクションを聴くためのオーディオ・コーナー。テーブルは、板を金属のフレームにはめ込んだDIY。上方の窓は、モリー=コーネリアちゃんの部屋。ダイニング・テーブルをはじめとして、家具は手作りすることが多いそう。

旅が好きな一家は旅先で見つけた小物などを大切に持ち帰り、家のコーナーにディスプレーしています。戸棚に置いているのは、瓶や缶などで、飾るだけでなく、実用も兼ねています。右側に見えるのは、インドの食器棚。照明は工場の放出品。高価なものはありませんが、それぞれが家族の旅の思い出につながっている、大切なものだそうです。

TEXT : 冨田千恵子(北欧デザイン・ライター)

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